並木 伽奈さん

新皇冠体育に入学したらサッカー部のマネージャーになることを決めていた並木伽奈さん。部活動では選手同士のコミュニケーションを手助けし、協同して練習や試合に取り組めるよう支援していたそうです。マネージャーとしての活動と、その経験から得られたものについて聞きました。


並木伽奈さん/経済学部 2022年3月卒/勤務先業種(インタビュー時):精密機械 並木伽奈さん/経済学部 2022年3月卒/勤務先業種(インタビュー時):精密機械


-並木さんがTIUに入学した理由は何だったのですか?

海外の方も含めて色々な人と知り合い、様々なことを経験できる環境がよいと思ってTIUを選びました。私は高校まで地元の同じ市内の中にずっといたのですが、将来のことを考えると、もっと色々な人に出会った方がよいと思ったのです。授業は別として、そういった国際的な環境に身を置きたいと思い、入学しました。
あとは、スポーツにも力を入れているところが魅力でした。


-スポーツが好きだったのですか?

はい。高校まではテニスをしていたのですが、サッカーもずっと好きだったので、TIUではサッカー部のマネージャーをやろうと思っていました。私の高校は野球部が強くて、マネージャーも多かったのですが、その人たちの姿を見ていて、マネージャーという存在に興味をもったのです。頑張っている人たちを支えるってどういう感じなのか、なんであそこまで頑張れるのか、体験して知ってみたかったという思いがありました。


-実際にサッカー部のマネージャーをしてみてどうでしたか?

マネージャーの仕事内容がイメージとは全然違いましたね。ユニフォームを洗ったり、ドリンクを運んだり、といったことを想像していたのですが、実際には事務的な仕事が主でした。選手の登録や試合の申込といったことです。毎週末試合がありましたので、ひとつ終わったら次の試合、また次の試合、のように常に忙しく、仕事量の多さにびっくりしました。

試合の申込や選手登録では、私たちマネージャーがミスをすると、「試合ができない」「選手が出場できない」ということになってしまいます。サッカー部は人数が多く、同姓同名の選手がいたりするので、ミスなく行うために他のマネージャーやコーチと確認し合いながら仕事をしていました。



-しっかりコミュニケーションをとって進めていたのですね。他にはどんなことに取り組んでいましたか?

コーチよりもマネージャーの方が相談しやすいのか、何か問題があると選手から相談を受けることがよくありました。例えば、ある選手が他の人と一緒に練習の準備をしてくれない、ということがあったのです。そのことについての相談を受けたので、私から「どうして?」って話を聞いてみて、一緒に準備をするよう説得するということがありました。

他にも、チーム内のコミュニケーションは気にかけていました。TIUのサッカー部は全国各地から選手が来ているので、地元からいきなり出て来た選手もいますし、今までやってきたサッカーのレベルや環境も違うので、チーム内でうまくコミュニケーションがとれない人もいます。意思疎通がとれないと練習も試合もうまくいかなくなるので、それではダメだと思い、選手間の橋渡しをするようにしていました。例えば、コミュニケーションをとれていない選手に対して、「あの人と話してみたら」とか「あの人にどうしたらよいか聞いてみな」と促していました。チームの選手は一人ひとり得意なことが違いますので、適切な人とつながれるようにしていましたね。こういった経験もあって、相手の考えや本音をくみとる力は部活のおかげで身についたと思います。


-チーム内のコミュニケーションを並木さんが支えていたのですね。選手一人ひとりの特徴を把握し、相談にのってアドバイスをするのは、中々できることではないと思います。

元々、人を観察するのが好きなのです。この人は何が得意なのか、何が苦手なのか、担当になったチームのメンバーについては、どんな人なのだろうと気にするようにしていました。

あと、メンバーのことを把握できていると、何かがあった時に気づきやすいという理由もあります。試合中など、ぎりぎりまで頑張って、ケガをしても続けてしまう人が多いので、「いつもと顔色が違うな」とか「いつもと走り方が違うな」とか、様子が違うことがわかればコーチに伝えられますし、ケガ人が出た時の準備もできます。


-その観察力やコミュニケーションの力はお仕事でも生かされていそうですね。

仕事では色々なお客様のところへ行く機会がありますので、人を観るのはもちろんですが、部屋の状況や使われている物なども観て、対話に生かしていますね。


-最後に今の学生へメッセージをお願いします。

就職活動をする時は色々な業界を知った方がおもしろいと伝えたいです。多くの業界を知ると、自分に合った業界を見つけやすいという理由はもちろんありますが、社会へ出た後、その時得た知識をもとに仕事もできます。「あの業界は今これに力を入れている」や「この業界はこれに取り組んでいる」など、様々な知識があると、その業界のお客様と会話する時に何かを紹介できたり、話をスムーズに進められます。こういうことも含めて、色々な業界を知るとおもしろいと思います。