[経済学部]銀行の立場から金融犯罪について考える ~被害者にも加害者にもならないために~
2023年11月20日
本学では大学1年生を対象に、社会や世界を理解するための基礎力を磨く「初年次演習」を開講しています。11月8日に行われた経済学部の授業では、一般社団法人埼玉県銀行協会の専務理事 高橋秀明様をゲストスピーカーとしてお招きし、「金融犯罪の手口と対策」というテーマで学生たちに向けて講話を行っていただきました。
冒頭、金融犯罪(特殊詐欺)件数は2014年から2021年までは徐々に減って来ていたが2022年は逆に増えたこと、詐欺のみならず殺人などの凶悪犯罪に繋がるケースが多くなったこと、などをお話いただきました。その後、キャッシュカード詐欺、還付金詐欺、投資加入詐欺などの様々な金融犯罪の手口が紹介され、学生たちはこういった詐欺を防ぐために金融機関が行っている工夫や取り組みを学びました。また、大学生が知らないうちに犯罪に巻き込まれてしまう「闇バイト」に対する注意喚起が行われました。
学生からは「友人が特殊詐欺に巻き込まれているのではないか、という状況に遭遇したらどのように対応すればよいか」といった質問が挙がり、決して他人ごとではなく、自分事として捉えている様子が見受けられました。また経済学部では金融機関への就職を志望する学生も多く、銀行の仕事に対する質問も挙がりました。
初年次演習は「学修スキルと主体的学びの修得」「進路?キャリアの理解」を目的に、全学部の必修科目として毎年開講し、責任ある社会人の基礎力を養成しています。