[商学部]「ビジネス?ソリューション」授業で、老舗醤油屋の新作バウムクーヘン開発
2021年12月23日
企業が抱えている経営課題をテーマに展開する、課題解決型授業「ビジネス?ソリューション」。埼玉県産業労働部の支援を受けた産官学連携プロジェクトとして、今年度は創業200余年の歴史をつむぐ、笛木醤油の商品開発に携わっています。
醤油業界の現状や笛木醤油の変遷、醤油の可能性を広げるための新たな取り組み(バウムクーヘン事業)について笛木社長からレクチャーを受けた学生たちは、親和図法や系統図法など授業で身につけたスキルによる経営環境分析を行いつつ、若い感性を駆使して新商品のアイデアを創案。中間発表では笛木社長から利益率を考慮した価格設定やオペレーションについて数々の指摘を受け、商品として成り立たせることの厳しさを実感しましたが、グループごとに課題を見直し、最終発表では次のような提案を行いました。
- ●ドライカレーバウム: 川越産の食材を使用した、地産地消の「お食事バウムクーヘン」
- ●ブーケットバウム: バウムブリュレに綿飴を合わせた、外カリ中フワの新触感スイーツ
- ●虹色バウム: 1/4切れバウムクーヘンを二人分合わせると虹になる、SNS映えスイーツ
- ●木桶パフェ: 醤油仕込み用木桶デザインのカップで提供するパフェ、使用商品もPR
- ●バウム焼き印体験: バウムクーヘンに自分好みの焼き印が押せる「コト消費」プラン
- ●醤油チーズティー: トレンドのドリンクスタンド、チーズティーに醤油をコラボ
最優秀賞は虹色バウム、優秀賞はブーケットバウム、敢闘賞はドライカレーバウムを提案したチームが受賞しました。笛木社長から「すべてのチームに素晴らしいアイデアの種があった」という評価をいただき、担当教員からは「イノベーションの種は身近なところにある。日本の国際競争力が下がっていると言われるが、醤油は日本が誇るグローバルコンテンツであり、それが身近な場所で生産されていることにも気づいてほしい」とのコメントがありました。
これらのアイデアをさらにブラッシュアップして、川越市制100周年(2022年)に合わせて開店予定の笛木醤油「木桶バウム川越店」にて販売予定です。老舗の伝統と学生の若い感性が融合した商品を、ぜひ楽しみにしてください。