[言語コミュニケーション学部]「ビジネス?プロジェクト」の取り組み、2030年SDGs達成の元で食べるカップ麺
2021年08月03日
クライアント企業から与えられた課題にグループで取り組む授業、「ビジネス?プロジェクト」。今期の課題は、日清食品ホールディングスからの「2030年に日清食品が作るべきインスタントラーメンとは?」です。
2030年は、SDGs17項目の目標を達成するゴールとして設定されている年です。
学生たちはまず日清食品ホールディングスの花本和弦さん(広報部サステナビリティ推進室長)より、日清食品グループ創業者の思いや、同社の社員が大切にしている「クリエイティブ」「ユニーク」「ハッピー」「グローバル」な考え方についてレクチャーを受けました。次いで経営に関する知識やビジネススキルについて学びながら、グループごとにサステナビリティにつながるカップ麺についてアイデアを出し合い、検証?分析を重ねました。
7月2日(金)の最終プレゼンでは、以下のような企画提案がなされました。
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?GROUP A? かっこいい農業から生まれる、ヘルシーなカップ麺
- 日本の食料安全保障問題としても由々しき第一次産業の先細りに目を向け、スマート農業との異業種タッグを提言しました。 ここ50年で落ち込んだ日本の食料自給率や無住居化が見込まれる土地のデータなどを丁寧に分析。AIやIoTを駆使した最先端の農業から生まれる、おしゃれでヘルシーなベジタブルカップ麺のレシピ(トマト&リンゴのスープにベジ麺、レタスやズッキーニのトッピングなど)を考案しました。
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?GROUP B? どこまでも地球に優しいカップ麺
- 全世界レベルのたんぱく質供給不足(たんぱく質クライシス)、家畜飼育?食肉の流通によるCO2排出、メタンガス発生などの深刻な環境問題。そこから次世代たんぱく源のコオロギに着目し、生産効率のいいキャッサバと掛け合わせた麺を提案しました。 容器には既にエコ素材を使用している日清食品ですが、さらに環境に配慮したコンポスト対応カップを発案。世界で一番地球に優しいカップ麺を突き詰めました。
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?GROUP C? 疲れた現代人の心を癒す、優しいカップ麺
- カップ麺の手軽さに着眼、自殺率が先進国中トップの日本に一石を投じようと企画しました。自殺の大きな要因のうつ病の症状にみられる調理意欲や食欲減退時でもカップ麺なら食べてもらえると考え、蓋の内側に電子決済クジ(QRコード)を印字。当たりはカップ麺がタダ、当たり外れに関係なく"心を元気にする一言"が表示され、支援団体サイトへもダイレクトリンクさせました。素材に目を向けた他グループとは異なり、また、従来のカップ麺にはなかったちょっと疲れている人に向けた思いやりにあふれたカップ麺を提言しました。
花本さんからは「どのグループも甲乙つけがたいほどアイデアが斬新で、プレゼンテーションもロジカル。社長の前で発表してもいいくらいのレベルだ」とコメントいただき、企業の評価を得られたことは学生たちの自信につながりました。
「権限なきリーダーシップ」など、これからのグローバル社会で活躍する素地を涵養することを目標とする「ビジネス?プロジェクト」の授業では、多様な背景や価値観を持った学生同士が切磋琢磨して学んでいます。